鎌倉に行って満喫した日記があるのですが、ちょっと順番を変えまして、こちらを先に更新します。
それは多摩美術大学のグラフィックデザイン科の卒業制作。
数年前から気になっていた多摩美の卒業制作。
今年のテーマは「SPICE」
配られる案内にはこう書かれています。
ないと物足りない。
けれど、入れ過ぎてはいけない。
デザインは隠し味となって、
私たちの生活へ刺激を与えてゆく。
その、ひとさじで。
恐らく、改行する位置や句読点などにも拘りがあると思うので忠実に書き写してみました。
「その、ひとさじで。」の前で1行空けているのが好きです。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
☆2015年3月15日 14:00 恵比寿ガーデンプレイス☆
実は3月2日にも後輩に会うために来ています。恵比寿ガーデンプレイス。
仕事でよく来た見慣れた街です。
住んでいたワケではありませんが(笑)
今回、多摩美の卒業制作展が開催されるのは、こちら。
恵比寿ガーデンホール&ルーム
まさかお客さんでガーデン来る事があろうとはね!!
そしてすっかりミスりましたが、デジカメ忘れたのでスマホでの更新です

ガーデンホールの入口を入ると毎年ドドンと飾られている大きなタイトルバナー!
SPICE!!
デザインというものを生活のスパイスと見立てて展示をする事にしているのですね!
広告業界も注目しているというグラフィックデザイン科の卒展。
早速見て行きます。
展示は個人でそれぞれに制作されています。
グラフィックデザイン科は、現代社会において実践的なデザイン力を持った人を送り出すことをテーマとしている学科です。
そのため、古典的な絵画などの作品はほとんどなく、現代的なデザインです。
その作品には社会的なメッセージが込められていたり、前衛的であったりもします。
動画作品もあり、そちらは短編のアニメーションが制作されていました。
そこにはデザインはもちろん、流れるBGMにも力が入っています。
「みごとなヤギ」という作品が面白かったです。
起承転結がわかりやすくて見事だった。
大人になると無駄に展開を引っ張る人が多いけど、バシッと作品を思い切りよく終わらせるのが良かったなあ。カットアウトってやつ。
メインとなる展示会場はこーーんな大きなホールです。
学生の卒業制作でガーデンホールというのが凄いです!
撮影OKなコーナーの作品はスマホで撮ってきました。
場内の展示パネルにはデザインにセンスあるまくりな展示がところ狭しと並んでいます。
この砂浜のシューズなんてポップな色合いでかわいいなあ
朝日なのか夕日なのかわからないけど、この影の角度が出る時間を選んで配置したんだろうなあ。
こちらは、わりとシンプルに素敵な風景を描いた作品。
しかしこれ、すごいのはTOHOシネマズの「午前十時の映画祭」で上映された映画のテーマイラストだという点。
TOHOシネマズのロゴマークが入っている事から、映画館と協力して制作したことが想像できます。
こちらは彩旅行というネーミングがつけられた作品。
こないだ行ったばかりの京都のテーマの部分をじっくり見ちゃった。
ポップな色合いの作品が僕は好きみたいです。
このまま旅行パンフレットにでも使えそうなデザイン!!
いや、もう使ったのかもしれない。
ここにも旅行会社の名前が書かれてました。すご。。。。。
こちらはパッケージ作品。
化粧品やジャムなどの瓶のパッケージをデザインしているコーナー。
センスありすぎだろ!!!

ジャムのパッケージ。
いやこれマジで良い!!
もう第一線で働いても良いんじゃないの?!違うの?!
レベル高すぎ!!
続いて何気に目に止まったのは、漢字をキャラクター化して表現している人の作品。
か、かわいい・・・
人間って持って生まれたセンスの違いがあるなあ(笑) いいなあ。
全ての作品に言えるのは、作品のメインでない空間の部分の使い方がウマイってこと!
センスないパンフレットとか案内板とかってさ、空いたスペースにぎっちりと文字を書いて情報量を多くしようとするんだよね。
だから一歩下がってそれを見ると文字の羅列にしかなってなくて魅力が伝わらないの。
それに対して多摩美の人たちの様にセンスを日々鍛えてると、空間をわざと作ったりして、見せたいものに目を引き付ける様にしている。
・・・気がする。
美的センスは僕には皆無なのだけど、そう思った。
ちなみに今日一番気になったのが、この「掛け軸」
街からネオンサインが全て無くなった状態を掛け軸という媒体で表現してた。
これは深いなあ・・・
行って良かった。
ブログでもそうだけど舞台や照明にも通じる勉強になった。
卒業生の皆さん、世の中で羽ばたいて素敵なデザインを届けてくださいね☆
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